株式会社ネオ・ナチュール

株式会社ネオ・ナチュール様

業界のネガティブなイメージを払拭。スカニア導入がもたらしたコスト削減と企業価値の向上

栃木県栃木市に本社を構える株式会社ネオ・ナチュールは、産業廃棄物収集運搬業務を行っており、創業直後からスカニアを導入。今では9台のスカニア車両を擁し、産業廃棄物収集運搬業務に対するイメージの改革にも努めています。

2018年6月に創業された株式会社ネオ・ナチュール。産業廃棄物収集運搬業を営む同社は、革新と調和を意味する社名からも分かるように、資源だけでなく、優しさも循環する社会を目指しています。その一環として導入したのが、優れた燃費性能を発揮するだけでなく、CO2排出量の削減にも寄与するスカニア車両です。

 

現在は新型SUPERを含む9台のスカニア車両を保有し、コストの削減と環境負荷の低減、そしてドライバーへの疲労低減にも寄与し、業務の効率化も果たしていると言います。

 

今回はそんな株式会社ネオ・ナチュールの代表取締役 大森 幸夫氏、ドライバーの熊倉 和也氏に新型SUPERを含むスカニアの車両を導入した経緯やその効果、ドライバー目線で感じた魅力などについてお伺いしました。

産業廃棄物処理業界が抱えるネガティブなイメージを払拭するため、いち早くスカニアを導入

2018年6月に創業された株式会社ネオ・ナチュールは、2020年4月と創業してから早い段階でスカニアを導入しています。

株式会社ネオ・ナチュール 代表取締役 大森幸夫氏

ーー なぜ、いち早くスカニアを導入しようと考えたのでしょうか?

(大森氏) 会社を創立したのは、今から7年前のこと。新たな車両の導入を検討していたとき、スカニアのトラックがモデルチェンジをしたばかりというタイミングだったため、その機を逃さず導入しました。最初に入れたのは6x4トラクターで、およそ5年前のことです。

 

弊社は産業廃棄物収集運搬業ということもあり、環境へ常に配慮しています。そういった背景から、スカニア導入は環境対策にもなりますし、当時はまだ業界的にスカニアはニッチな存在だったので、外部に対して良いインパクトにも繋がると考えました。あわせて、グリフィンなどの外観デザインで注目度を向上させ、「乗りたい」という応募動機の創出にも寄与することも狙いました。

ーー 導入後の反響はいかがでしたか?

(大森氏) やはり「かっこいい」ということで、見た目のインパクトがありました。当初からスカニアの象徴であるグリフィンのマークを入れていたので、見た目に訴えかける効果を狙って作りました。そういう意味でも我々にとっては、車両によって自社の企業価値向上に寄与していると実感する部分があります。

 

また、この業界はどうしても「汚い」「きつい」「危険」といったイメージを抱かれやすいのですが、スカニアを導入することで働く仲間が少しでも快適に過ごせるようにという思いもありました。外観や清潔感のあるスタイリングは、産業廃棄物収集運搬業界のイメージ改善にも寄与しています。実際、スカニアは業界内で「登竜門」や「一度は乗りたい」という憧れの対象となっており、優秀な人材の獲得や企業としての信用力向上にも繋がっています。

 

建設現場などでお客様と接する際も、スカニアの存在感のある外観は好印象を与えることが多く、「かっこいい車が来た」と言っていただけることで現場の雰囲気も良くなります。このように、スカニア導入は単なる車両更新ではなく、業界全体のイメージ向上と働く環境の改善を目指した戦略的な取り組みでもあります。

ーー 逆に導入する際、懸念したポイントなどはありましたか?

(大森氏) 気にしたのは、メンテナンス面です。当時はまだそこまで一般的に導入されていたモデルではありませんでしたし、輸入車ということで未知数の部分もありました。ただ幸いにも本社のある栃木のほか、行き来の多い富山の方にもメンテナンスの拠点があったので、走行ルート特性と整備拠点の相性が良好だったため導入に至りました。

 

実際、導入してみると大きな故障はほとんどありませんでしたし、小さなトラブル程度であればサービスセンターまで自走できるというのも助かっています。というのも、国産車では小さなトラブルでも不動になってしまうケースがままあり、車両運搬の手配などもしなければならないことが多かったのです。

さらなる燃費向上と快適性を実現した新型SUPERを導入

2025年2月には新型SUPERを導入、半年運用してきたなかで燃費面でのメリットが見えてきました。

ーーさらに、新たに新型SUPERを導入されたとのこと。印象はいかがでしょうか。

(大森氏) 2025年2月に導入して、半年ほど運用してきました。今、感じる一番大きな違いは、やはり燃費です。今までの車両はだいたい3.0km/L~3.1km/Lくらいだったのですが、新型SUPERは3.3km/L~3.4km/Lと10%ほど改善しています。他の国産車だと2.8km/Lくらいだったので、かなり大きいと感じています。

 

特に弊社は栃木と富山の往復が多いのですが、以前は片道だけで帰りは空荷だったんです。ただ最近はそれはもったいないし環境的にもよろしくないということで、帰りも積んで帰ってこられるように運行管理をしていまして、それでいて燃費が伸びているので同条件で考えたら10%以上の改善率ですね。

圧縮された産業廃棄物が主な積荷。

――ほかにも、スカニアを導入したことで実感したメリットなどはありましたか?

(大森氏) スカニアがスウェーデンのメーカーということもあってか、シャシーの耐久性が高い印象です。

 

富山と栃木を行き来する関係で、冬季は融雪剤が撒かれた高速道路を走ることも珍しくなく、国産車の場合、5年ほどで腐食などが目立ってきて、補修に費用が掛かるようになってくるんです。一方、スカニアは、今最初に入れた車両が5年目ですが、現状を見る限りはまだまだしっかりしていて、この調子で行けばあと5年は楽に使えるんじゃないかと感じています。

 

1台を長く使えれば会社的にもコストメリットが大きいですし、良いものを長く使うのは環境面でも負荷が減ることになります。導入時に若干費用が掛かってもそれを上回る魅力があると思っています。

ドライバーが「すべてが快適」と評するSUPERの魅力とは

続いては現在、SUPERのステアリングを握るドライバーである、熊倉 和也さんに新型SUPERの魅力などについてお話をお伺いしました。

ドライバーの熊倉 和也氏

ーー熊倉さんはスカニアに乗るようになってどのくらいになりますか。また、スカニア車両と過去に乗られてきたほかの車両との違いを感じておられますか?

(熊倉氏) これまでのドライバー歴は14年、スカニアの車両に乗るようになってからは4年くらいで、今年の2月から新型SUPERに乗っています。

 

スカニア車両は、やはり純粋にカッコいいという点で仕事へのモチベーションが高まります。また、エアサスの可動域が大きいことで乗り心地もよく、走り終えたときの疲労感も過去に乗ってきた国産車とは全然違いますね。

 

車内の空間が広く、身長180cmの自分でも普通に立てますし、寝台でも真っ直ぐ横になることができる点も大きいです。長距離を走るとき、車内で数日生活することも珍しくないのですが、振動も少なく遮音性に優れている点も快適性に繋がっていると感じますね。冷蔵庫といった設備や収納も充実しており、暑い季節もすぐ飲み物が取り出せるなど、快適な環境で働くことができています。

処理場などでは同業他社のドライバーと一緒になることも多いのですが、やはりスカニアは注目度が高いようです。「ちょっと見せてよ」なんて話になることも多く、スカニアに乗ることで誇らしい気持ちにもなります。

ーー 新型SUPERについて、これまで乗っていた車両からどのような進化を感じていますか。

(熊倉氏) 燃費の良さは乗っていても実感できるポイントですね。あとは、エンジンがより力強くなっており、坂道でも軽々と登れるようになりました。それでいてエンジンの回転数は下がっているので、燃費はもちろん静粛性なんかにも影響しています。より快適になった印象です。

 

加えてスカニアのミラーは視認性が高く、写し出す範囲が広いので、運搬で処理場などにバックで入るときでも窓を開けて周囲を確認する必要が少ない点が魅力でした。SUPERでは、新たに助手席側の巻き込み防止センサーがプラスされたことで、より安全性が高まったのもうれしいです。

 

どうしても処理場などは砂埃などが舞いがちで、窓を開けることで車内にも埃が進入してしまいます。窓を開ける回数を減らせることで、居住空間を快適な状態に維持できるという点も小さなことですが、大切なメリットなのです。

――走りの面においても、ほかの車両との違いは感じますか?

(熊倉氏)スカニアは北欧のメーカーということもあってか、雪道でも安定した走りができるというのは大きな違いとして感じています。荷物を積んでいてもいなくても、しっかりタイヤにトラクションが掛かっている印象です。安定した走りができるので、いつも以上に神経を使う雪道走行でも負担が少ないのです。

 

あとは排気ブレーキの効きがしっかりしていて、ブレーキを踏まなくても速度のコントロールがしやすいのも魅力です。ペダルの踏み替えの回数が減ることで、疲労低減にも繋がっています。

今後のスカニアに期待すること

このように経営側からしても、ドライバー側からしてもメリットの多いスカニアですが、今後について期待することについてお聞きしました。

新しいパネルについて「すごく近代的」と熊倉氏。

ーー 今後、スカニアに対してさらに期待する点や改善してほしい点を教えてください。

(大森氏)今後期待する点としては、日本の市場に特化したモデルが出てくるとうれしいですね。例えば、キャビンに高さがあることが、室内空間の広さにも繋がっているのですが、古い処理場などではその高さがネックで入れないということもあります。そういった規格の点でスカニア導入を躊躇している会社もあるかもしれませんが、逆に言うと、そのくらいしか不満点がないのです。

※本記事に記載されているデータはお客様よりご提供いただいたものであり、トラックが関与する活動の種類に基づきます。トラックの燃料消費量は、業務内容、車両の構成、運転スタイル、道路のタイプや天候などの外的要因によって変動します。

【参考資料】

  • 平均燃費:3.4km/L(SUPER)
  • モデル:SUPER 460R
  • アプリケーション:産業廃棄物収集運搬
  • 年間マイレージ:約15~20万km
  • 平均輸送量:20~25トン
  • 株式会社ネオ・ナチュール

※ お客様による実測・実績データを、ご承諾を得てご紹介しています。

当社による公式データではございません旨、ご理解の程お願いいたします。