有限会社乾商店様
スカニアの優れた燃費効率と、長期的に見たコストパフォーマンスの高さを実感
建築資材、鋼材、半導体、冷凍食品など、さまざまな荷物を全国各地へ運ぶ「乾商店」。スカニアの車両に対し、長期的に見たコストパフォーマンスの高さとドライバーへのメリットを実感していました。
大阪に本社を構え、北九州、熊本、神戸、神奈川に営業所を置く、有限会社乾商店。約60名の従業員を抱える同社がはじめてスカニアを導入したのは、2005年のことです。以来、会社設立から23年の歴史のなかで、約20年という長きにわたってスカニアを活用してきました。
建築資材、鋼材、半導体、冷凍食品など幅広い荷物を輸送する傍ら、社会貢献にも力を入れ、「声を掛けてもらえれば、何でも運びます!」というモットーを実現するために揃えたトラクターは54台(グループ会社を含む)。そのうち、スカニアの車両はNTG12台、SUPER1台の計13台と全保有車両のおよそ四分の一を占め、まもなく2台目のSUPERが納車される予定です。
今回は、乾商店 代表取締役 乾 秀文氏とドライバーの野中 大介氏に、スカニアの導入の経緯や長年活用するなかで感じているメリット、今後スカニアへ期待することについてお話をお聞きしました。
スカニアを導入したのは約20年前。きっかけは単純に「かっこいい!」
創業から数年でスカニアを導入した同社。2024年問題の解決策として期待されるモーダルシフトも、積極的に取り入れています。
有限会社乾商店 代表取締役 乾 秀文氏
ーースカニアとの出会いについて教えてください。
(乾氏) 会社を設立して1〜2年で最初のスカニアを購入したので、20年ほど前だと思います。はじめてスカニアの車両を目にしたときに、単純に「かっこいい!」と感じたことが導入のきっかけです。また、従業員の雇用を考えたとき、スカニアに魅力を感じるドライバーが多いことも大きな理由でした。
ーーコンテナはどこからどこまで運んでおられますか?
(乾氏) 大阪から九州や東京に運ぶケースが多いですね。ときには、大阪から北海道まで運ぶこともありますし、船舶を利用したモーダルシフトも取り入れています。
例えば、大阪でトレーラーの台車だけをフェリーに載せれば、翌朝には北九州の営業所のスタッフに引き継ぐことができます。大阪から新門司港までは12時間かかるのですが、そのフェリーでの移動時間を休息にあてることができます。2024年問題もありますし、モーダルシフトを取り入れることでドライバーの労働時間をうまく調整できています。
ーー所有されているスカニアの平均燃費について教えてください。
(乾氏) V8エンジンが2台、ほかはR450/420を中心に揃えています。SUPERについては現在は1台ですが、近々もう1台が加わる予定です。平均燃費は荷物や車両の年式によって異なりますが、ほかの車両では2.2〜2.8km/Lのところ、スカニアでは3〜4km/Lというデータが出ています。
燃費、採用、快適性。スカニアならではの魅力と効果を実感
スカニアのさらなる普及が期待される北九州で、自らを「北九州でのスカニアの宣伝部長」と表現する乾氏。スカニアの魅力や導入効果を肌で感じているといいます。
乾商店北九州支社の外観。ログハウス風のオフィスの前で、社員の家族とバーベキューなどのイベントを行うことも。
ーースカニアを導入したメリットはどんなところにありますか?
(乾氏) 長距離輸送における燃費効率の高さや乗り心地のよさは、やはり大きなメリットですね。燃費のデータを見比べて、その効果を実感しています。重量が大きくなっても、燃費がそれほど変わらないこともあるくらいです。SUPERはさらに燃費が改善されると聞いています。
そして、車種の豊富さも魅力の一つです。例えば、Rシリーズはステップを上がって4歩目でシートに座れるのに対して、Pシリーズは2歩目で座ることができます。当社には各拠点に女性ドライバーが一人ずついるのですが、Pシリーズは小柄な女性でも乗りやすく、近場を走ったり乗り降りしたりするときに重宝しています。
スカニアの場合、購入時の費用は比較的高くなりますが、燃費などを考えると10年後には採算が取れることを実感しています。他社ではオプションでも、スカニアでは標準で装備されているものも多いですし、オプションであれこれ付け足すならそれほど費用は変わらないのではないでしょうか。燃費のよさも含めて考えると、長い目で見たときのメリットは大きいですね。
ーードライバーの採用に関して、スカニアを導入した効果はありますか?
(乾氏) やはり、応募してくるのは車への関心が高い方が多いですし、スカニアを所有していることで雇用率の向上につながっていると感じています。
大阪の本社では、新しいスカニアの車両が入るたびにチェックしにくる中学生の子がいて、将来はうちで働きたいといってくれています。スカニアのような魅力的な車両を活用する企業が増えて、若いファンが育つことで、将来のドライバー雇用改善にもつながるのではないでしょうか。
ーースカニアを運転するドライバーの皆さんからは、どのような声が寄せられていますか?
(乾氏) クッション性に優れていて、体への負担を軽減できるので、長距離運転でも腰が痛くならないと好評です。無理なく働くことができるからか、年配者の雇用も維持することができています。
また、運転をしていると、駐車場などで「スカニアを見せてほしい」「写真を撮らせてほしい」とよく声をかけられるそうです。注目を浴びるからこそ、ドライバーが車体をいつもきれいに保つようにもなりました。ドライバーがポジティブな気持ちになれば、会社にとってもポジティブな影響が出るように思います。
2023年には北九州にスカニアの拠点ができましたし、この地域での導入企業も増えていくのではないでしょうか。修理を安心して任せられる場所が近くにあることで、より導入しやすくなったと感じています。
ドライバーズスコアを欠かさずチェック。疲れにくいからこそ、より運転に集中できる
同社で最初にスカニアを託されたという、ドライバーの野中氏。ドライバーズスコアをチェックして、燃費にも安全にも気を配った運転を心がけています。
ドライバーの野中 大介氏
ーースカニアに乗られて何年くらいになりますか?
(野中氏) トラックのドライバー歴は13年で、乾商店に入社したのは7、8年前です。スカニアには入社当時から乗っています。会社の看板的な存在になっているスカニアの車両に乗るときは、さすがに緊張しましたね。
野中氏が運転するR450の広々とした車内。
ーー燃費や運転スタイルの向上を支援するドライバーズスコアはチェックされていますか?
(野中氏) 常にチェックしていますし、意識するようになってから運転のスタイルが変わりました。スカニアは、運転するときの疲労感が少ないからこそ、ドライバーズスコアの改善にも取り組めているのだと思います。ドライバーズスコアを通して得たノウハウは、後輩に伝えたり、みんなで共有したりするようにしています。
ーースカニアならではの魅力を教えてください。
ドアの内側に入るステップの一番上の段を、玄関的な靴置き場に。お気に入りポイントの一つなのだそう。
(野中氏) とにかく疲れにくいので、長距離運転がしやすいです。この点は、これまで経験してきた車両とは全く異なりますし、疲労感が軽減されることで集中力や安定性、安全性も向上していると思います。ハンドルの硬さやショックの柔らかさも、ドライバーにとってはとても魅力的です。
車内の装備についても、何も不満はないですね。必要なものが揃っていて、オプションの装備を付け足す必要がないので、追加のコストもかかりません。ベッドは広くてクッション性が高いので、身長183cmの私でもしっかり疲れを取ることができています。以前の車両では寝たり起きたりするたびに荷物を移動する必要がありましたが、スカニアには収納がたっぷりあるので、そういった手間もかかりません。
ハンドル周りの操作性も抜群。
私は冷凍の荷物を運ぶことが多いのですが、重量があるはずなのに、ほかの車両と比べて運転していて軽く感じます。「スカニアってすごい!」と思う瞬間ですね。社内のほかのドライバーにとってもスカニアは憧れの車両なので、みんな乗ると嬉しそうです。モチベーションも上がりますし、「スカニアに乗れるから仕事をがんばれる」という声もよく聞きます。
ーー今後、スカニアにどのようなことを期待しますか?
(野中氏) 内装や外観について、スカニアならではのよさをこのままキープしてほしいですね。これまでもそうでしたし、これからも、どのメーカーよりも一歩先を進んでいてほしいと思っています。
(乾氏) スカニアが、輸送効率や安全性の向上、燃費効率の改善、業務の効率化などのさまざまな課題に対して、早い段階で積極的に取り組んでいるところにも魅力を感じています。なかでも、燃費効率については、どの企業も強く求めているのではないでしょうか。スカニアだからこそできるこれからの展開を、大いに期待しています。
※本記事に記載されているデータはお客様よりご提供いただいたものであり、トラックが関与する活動の種類に基づきます。トラックの燃料消費量は、業務内容、車両の構成、運転スタイル、道路のタイプや天候などの外的要因によって変動します。
乾商店
- 平均燃費:3km/L
- モデル:R 450 (tractor 4x2)
- アプリケーション:フェリーコンテナ輸送
- 年間マイレージ:14万Km
- 平均輸送量:33 tons
- 乾商店ホームページ