GRIFFINマガジン - 2024年5月27日
従業員の安全・健康をどう守る?スカニアが実践する働き方と目指すもの
従業員が安心していきいきと働ける職場づくりは、あらゆる企業に求められる重要な取り組みです。約100カ国の拠点で約6万人の従業員が働くScania(スカニア)では、従業員を「最も貴重な資産」と考えており、地域ごとの法令を遵守しつつ、独自に安全や健康に関するガイドラインを定めて実行しています。
安全で健康的な職場環境の整備は、スカニアの理念である「スカニアウェイ」にも組み込まれている大切な要素です。では、どのようにしてそうした職場環境をつくればよいのでしょうか。どうすれば、形骸化することなく取り組みを継続できるのでしょうか。ここでは、スカニアの具体的なアプローチを、実際に働く従業員の声とともにご紹介します。
スカニアの安全衛生に関する考え方
企業における安全衛生とは、労働者の安全や健康を確保し、快適な職場環境の形成を促進することをいいます。これに関連して、日本では「労働安全衛生法」が制定されており、職場における安全衛生の管理体制の確立や、労働災害を防止するための具体的な措置の実施などが定められています。
持続可能な輸送システムへの移行を推進するスカニアは、全従業員の安全と健康の確保を最優先に考えています。目指すのは、職場における「安全」「健康」「ウェルビーイング」の維持・促進です。その具体的なアプローチとして、職場の安全衛生に関するプログラム「SHE(Safety / Health measures in the work Environment)」を策定し、これを軸に安全衛生活動に取り組んでいます。
また、スカニアの日本法人であるスカニアジャパンでは、グローバルな基準をベースとしつつ、日本の法律に沿った「Safety & Health Guidelines(安全衛生ガイドライン)」を制定しています。このガイドラインは、「組織」「職場の設計と労働条件」「安全衛生リスクの管理」「経験からの学習」の四つの要素で構成されています。 ガイドラインに沿って安全衛生活動を行うことで、リスクを体系的に特定して管理すると同時に、安全性と健康の向上を継続的に図っています
安心して働ける職場環境を実現するために
安全かつ健康な職場づくりを実現するために、スカニアでは職場の安全衛生に関するプログラム「SHE」に基づく組織体制を構築しています。そこでは、法律に関する情報共有や、法改正を受けたプログラムの見直しの提案、安全衛生に関するトレーニングの提供など、ポジションごとの役割を細かく設定しています。
現場の声を改善に活かす
一方で、安全衛生は、マネジメント側がトップダウンで指示して実現できるものではありません。適切な管理体制や各種ガイドラインを整えたうえで、現場の声に丁寧に耳を傾け、その報告を改善に活かす必要があります。
例えば、スカニアには、全従業員がオンラインアプリケーション「TIA」を介して、業務に関連するリスクや負傷、ニアミスなどをタイムリーに報告できる仕組みがあります。また、事業所ごとに、安全衛生に関する定例ミーティングも実施しています。現場からあがってきた意見や要望、報告のなかから必要な事項をマネージャーがまとめ、スカニアジャパンや、場合によってはグローバルで共有する体制が整っています。経験から学ぶという姿勢を、スカニアはとても尊重しています。
また、スカニアジャパンの代表を交えてトップマネジメント陣が現場を視察し、改善ポイントを直接確認したり、従業員のリアルな声を聞いたりする機会も設けています。
入社時から意識向上を図る
新入社員が受けるオンボーディングには、安全衛生プログラム「SHE」に関する説明やトレーニング、TIAのレクチャーなどが組み込まれています。このように、スカニアウェイに基づく安全衛生に対する考え方を学ぶなかで、新入社員の意識の変革や向上を図っています。また、SHEのポリシーは、全従業員がいつでもアクセスできるように、社内のシステム上で公開されています。
意見を出しやすい雰囲気が、安全衛生の向上を後押しする
スカニアジャパンに転職した従業員から、上下関係がなく、率直に意見交換が行われる社内の雰囲気に驚く声がよくあがります。千葉県のスカニア富里ディーラーで、ワークショップマネージャーを務める郡司 祐人氏もその一人です。
「従業員の安全・健康管理は会社としても特に力を入れている部分ですし、富里ディーラーでも週1回、安全衛生に関する意見や情報を交換するミーティングを実施しています。例えば、以前、熱中症を心配する声があがり、現場の声をマネジメント陣に伝えて空調服や窓の設置などの対策を行ったことがあります。経験や年齢に関係なく、意見を出しやすい雰囲気が、社内全体の安全衛生の向上を後押ししていると感じます」(郡司氏)
また、個人の意思が尊重されるカルチャーが、働きやすさや心身の健康維持につながっているといいます。
「前職は残業がかなり多い労働環境で、心身への負担が大きく、体調を崩してしまったんです。スカニアジャパンに入ってからは、土日はお休みですし、定時での終業が基本なので驚きました。私もマネージャーとして、毎日の朝礼で残業時間の状況を、終礼でその日に残っている業務を確認して、一人ひとりの働く時間をマネジメントしています。有休の申請はもちろん、子どもの病気などで急にお休みしたいときにも相談しやすいですし、そうした働き方を実現できていることが心身の健康維持にもつながっています」(郡司氏)
スカニアで実現する、自分らしい働き方
すべての従業員が、個人として尊重され、安心して働けるように。スカニアは従業員の安全衛生の確保を含め、自分らしい働き方を実現できる職場づくりを推進しています。
そして、2024年問題に挑む新型パワートレイン「SUPER」をはじめ、日本市場でのスカニアに対するニーズはますます高まっており、事業の拡大を加速させるべく一緒に働く仲間を募集中です。私たちと、スカニアで自分らしい働き方を実現してみませんか?
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